日本語の聴き取り練習用「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」第01話

記載を不定期に追加修正していく予定のページです。

母語話者の幼児・小学生が(主に)日本語のせりふを聞き取るための参考になる情報が得られるように制作しているページである。以下のうち何割かは漢字での表記までわからなければ聞き取れたとはとうてい言えない、というものも含まれている。

この番組のきわだった特徴は、俳優・声優の異常なまでの「発音・発声の聴き取りやすさ」である。筆者はこれを高く評価する。仮にドラマ・フィクションとしての完成度を喪失するとしてもなお、子供向けということになっている番組では、この程度に発音がきれいになされるべきだと思うからだ。そして、そうでないといけないと筆者が感じるくらいには、使われている語彙や言語行為のレベルは高くて、そのため小学校高学年であっても、この番組のセリフを正確に聞き取れない箇所が何箇所もありうるほどである。もっともこれは戦隊もの全般に言える。それ以前の戦隊ものが発音発声の丁寧さを少し、ないがしろにし過ぎていただけなのだ。戦隊もののせりふの内容・語彙のレベルを考慮すれば、戦隊ものというのは「アナウンサーのような発声・発音」で話されて初めて聞き取れる可能性のあるような内容だったのだ。単なる「物語上の自然な演技」などで発音しては全くいけなかったのだ。

やや余談だが書いておく。2018年度に放映されたこの番組は、おそらく、第01話が放映された直後からずっと何らかの「圧力」がかかり、そのためひとつ致命的な方向転換をさせられた番組だろうと推察される。それは「子供のために、(ある意味で)良い番組でなくてはならない」という「圧力」であり、その結果が「子供が“怪盗”という単語を異常なしかたで誤解したまま終わる番組になってしまった」という「結果」となった。要するに「義賊という概念」自体を番組から消去するように圧力がかかった、と思える。そのため放映されている範囲では「義賊」ではなくほぼ「単なる義の集団」となってしまい、普通の意味での「賊」ではなくなった。その「圧力」側と「番組制作側」との攻防戦はそれ以降の回にも少なくとも一度は見られ、その結果「圧力側」の「完全勝利」を迎えたのではないかと推察される。これだけなら「タイトル(や一部の定義づけ的なせりふ)と内容とが一致しない」という問題に過ぎないので、内容そのものの質には影響はしていないと思う。

それとは別に、何年頃からかはわからないが、戦隊ものを含むテレビ朝日の子供向け番組には、或るタイプの「圧力」が終始かかり続けていたようでもある。その影響は主に「男性をしのぐほどの活躍をする女性」という、この局が重視している(或いは以前は重視していた)キャラに対して直撃しており、作り手にとって不本意な方向性や急な方向転換の要請を飲まされ続けていたと思う。この番組はその影響は比較的小さいほうだと思うが、「キャラへの影響は無いかわりにキャラ発揮の機会自体が減る」という形で影響を与えていたとも見える。

第01話「世間を騒がす快盗さ」

この回は俳優・声優の「発音・発声」はまだ比較的「普通」である。