国語力をアップするのに役立つ詩01
「国語力をアップさせる教材」を作れる自信が無かったので、詩を書いてみました。今後の追加修正もあるかもです。
関連のありそうな内容が書いてある可能性のある文献は、たとえば、益岡隆志『24週日本語文法ツアー』(1993,くろしお出版)(amazon)の第14週「複文(1)」、第16週「複文(3)」ですが、今回直接は参照していません。また、おなじみの酒井聡樹『これからレポート・卒論を書く若者のために 第2版』(2017,共立出版)(amazon)も関連していることは言うまでもありません。
また「かつおぶしが好きな猫」のような表現における「形容詞“好き”」と「助詞“が”」の扱いに関しては、少し以前に一部を読んだ、庵功雄『一歩進んだ日本語文法の教え方〈2〉』(2018,くろしお出版)(amazon)のうち、「“は”と“が”」に関連する箇所が、筆者に影響を与えた可能性があります。他の文法項目も含めて考えても、持っていて損の無い予感がする本です。ともあれ、「好き」と「嫌い」というのは、文法的にかなり特殊な形容詞のようであり、それゆえに特殊な性質が成立していると言えそうです。
- このマンガは面白かった。
- 面白かったこのマンガ。
- 面白かったこのマンガを猫が踏んだ。
- このマンガが面白かったこと。
- (=)このマンガが面白かったということ。
- (≠)このマンガの面白かったところ。
- このマンガが面白かったことは誰にも言うな。
- (=)このマンガが面白かったということは誰にも言うな。
- (≠)このマンガの面白かったところは誰にも言うな。
- 猫が踏んだこのマンガが面白かった。
- 猫が踏んだこのマンガは面白かった。
- 猫が踏んだこのマンガが面白かったことは誰にも言うな。
- (=)猫が踏んだこのマンガが面白かったということは誰にも言うな。
- (≠)猫が踏んだこのマンガの面白かったところは誰にも言うな。
- 猫が踏んだというこのマンガが面白かった。
- 猫が踏んだというこのマンガは面白かった。
- 猫が踏んだというこのマンガが面白かったことは誰にも言うな。
- 猫が踏んだというこのマンガの面白かったところは誰にも言うな。
- 誰にも言ってはいけない、猫が踏んだこのマンガが面白かったこと。
- 誰にも言ってはいけない、猫が踏んだこのマンガが面白かったということ。
- 誰にも言ってはいけない、猫が踏んだこのマンガの面白かったところ。
- 雄太は隣の町に住んでいる。
- 雄太が住んでいる隣の町。
- 雄太が住んでいる隣の町には猫屋敷がある。
- 雄太が隣の町に住んでいること。
- (=)雄太が隣の町に住んでいるということ。
- 雄太が隣の町に住んでいることは誰にも言うな。
- (=)雄太が隣の町に住んでいるということは誰にも言うな。
- (≠)雄太の、隣の町に住んでいるところは誰にも言うな。
- 猫屋敷がある隣の町に雄太が住んでいることは誰にも言うな。
- (=)猫屋敷がある隣の町に雄太が住んでいるということは誰にも言うな。
- (≠)猫屋敷がある隣の町の、雄太が住んでいるところは誰にも言うな。
- 誰にも言ってはいけないのは猫屋敷がある隣の町に雄太が住んでいることだ。
- (=)誰にも言ってはいけないのは猫屋敷がある隣の町に雄太が住んでいるということだ。
- (≠)誰にも言ってはいけないのは猫屋敷がある隣の町の、雄太が住んでいるところだ。
- 紗奈が授業で勉強したこと。
- (≠)紗奈が授業で勉強したということ。
- 紗奈が授業で勉強したことは猫の生態である。
- 紗奈が授業で勉強したことは猫の生態についてである。
- 紗奈が授業で勉強したということが信じられない。
- 紗奈が授業で勉強したということは明日の天気が雨になることを意味する。
- 紗奈は授業で猫の生態について勉強した。
- 私がどうしても信じられないのは紗奈が授業で勉強したことだ。(文意二通り)
- 私がどうしても信じられないのは紗奈が授業で勉強したということだ。
- 私がどうしても信じられないのは紗奈が授業で勉強した内容だ。
- 私がどうしても信じられないのは紗奈が授業で猫の生態について勉強したことだ。
- 私がどうしても信じられないのは紗奈が授業で猫の生態について勉強したということだ。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強したことが信じられない。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強した内容が信じられない。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強したことは信じられない。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強した内容は信じられない。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強したということが信じられない。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強したということは信じられない。
- 紗奈が授業で勉強したことが猫の生態であるということが信じられない。
- 紗奈が授業で勉強したことが猫の生態であるということは信じられない。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強したということが、明日の天気が雨になることを私に確信させる。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強したということが、明日の天気は雨であることを私に確信させる。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強したということは、明日の天気が雨になることを私に確信させる。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強したということは、明日の天気が雨であることを私に確信させる。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強したということが、明日の天気は晴れにならないことを私に確信させる。
- 紗奈が授業で猫の生態について勉強したということは、明日の天気が晴れにならないことを私に確信させる。
- 校長の好きな猫。(文意二通り)
- 校長が好きな猫。(文意二通り)
- 猫が好きな校長。(文意二通り)
- 猫の好きな校長。(文意二通り)
- 校長のことが好きな猫。
- 校長のことを好きな猫。
- 校長のことが好きであるという猫。
- 校長のことを好きであるという猫。
- 猫のことが好きな校長。
- 猫のことを好きな校長。
- 校長が好んでいる猫。
- 校長を好んでいる猫。
- 校長が好いている猫。
- 校長を好いている猫。
- かつおぶしの好きな猫。
- かつおぶしが好きな猫。
- 猫が好きなかつおぶし。
- 猫の好きなかつおぶし。
- 校長の好きなお菓子。
- 校長が好きなお菓子。
- お菓子が好きな校長。
- お菓子の好きな校長。
- 猫は校長が好きだ。
- 校長は猫が好きだ。
- 猫はかつおぶしが好きだ。
- かつおぶしは猫が好きだ。
- かつおぶしが猫は好きだ。
- 校長はお菓子が好きだ。
- お菓子は校長が好きだ。
- お菓子が校長は好きだ。
- お菓子が好きな校長を好きな猫。
- 校長が好きな、かつおぶしが好きな猫。(文意二通り)
- 校長を好きな、かつおぶしが好きな猫。
- お菓子が好きな校長が好きな、かつおぶしが好きな猫。(文意二通り)
- お菓子も好きな校長が好んでいる、かつおぶしが好きな猫。
- お菓子が好きな校長を好きな、かつおぶしも好きな猫。