コメント:ましこひでのり『コロニアルな列島ニッポン: オキナワ/オホーツク/オガサワラがてらしだす植民地主義』
ましこひでのり『コロニアルな列島ニッポン: オキナワ/オホーツク/オガサワラがてらしだす植民地主義』(三元社)
(目次等)(amazon)(ブクログ)(読書メーター)
この本は高校生に特に勧めはしないが、知らせるだけ知らせる。この本は読みづらくて読んでいて疲れると筆者は感じる。それが勧めない主な理由だ。知らせる理由は、たとえば「北海道は、まぎれもない植民地です。」のように聞き捨てならないような内容がところどころに書かれていることである。「なぜ北海道だけ細かく県が分かれていないのだろう?」と感じたことが在るような人が、答を得られる本ではないが、それでもなんとなくヒントは得られるかもしれない。「県」制が一度は施行されたこともどこかには書いてあった。沖縄の「天皇メッセージ」に関しても言及されているけど、こういうのは他の本でもっとわかりやすく解説しているような気がする。この本は結局上級者向きの本になってしまうと思う。