秋嶋亮『日本が世界地図から消える前に』からつくる補助教材の試み

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秋嶋亮『日本が世界地図から消える前に』(2023,白馬社)の補助教材になるようなページを作成しようと思った。なぜか。この書のまえがきで秋嶋は所与のキーワードをいくつか並べて検索すれば、たちまち記述を裏付ける膨大な資料が出てくるのだから、それをあえて紙幅を割いて掲載するまでもないと述べているが、2023年12月にはすでに検索エンジンは、Googleを筆頭に、公式情報に偏った検索結果でほとんど独占されるようになっており、その作業は一般人である有権者には不可能に近いからだ。また、きわめて多くの有権者は大変に忙しく或いは疲弊や不安に襲われており、そのような時間を割くことはできない。そして実質的な時間は残っていない。後手後手の手遅れである。にもかかわらず、およそ知識や見識の乏しい、とりわけ経済現象にまったく疎い私が、上記の状況を少しでも理解できるようにこのページを作ることにした。その理由は前にも言ったことが在ると思うが、死んでいく者にもその死因を知る権利くらいは在ると思うからだ。秋嶋のこの著作は比喩的に言えば、「IQ130前後以上」の読者を想定していると思う。そして私がここで作るページも同様になる。だが、もし有権者に広く訴えないといけないと判断するのなら、秋嶋の著作をベースにしたうえで比喩的に言う「IQ100前後」の読者のための指南書も必要になろう。彼らだって有権者なのだ。

二つだけ注釈的に述べておく。一つめ。この書は「Aである。このようなAをMと呼ぶ。」というパターンで書かれている。ただごくたまに「秋嶋はAと述べる。このように秋嶋が述べる説明行為をMと呼ぶ。」というものが紛れており、読者に少し頭を使わせるので注意されたい。二つめ。「AをMと呼ぶ」というのは良いのだが、「MをAと呼ぶ」とは必ずしも言えないので注意されたい。たとえば「構造主義」とか「構築主義」がMになっている場合がそれに該当するだろう。以上二点に注意したうえで秋嶋の著作を有効活用していただきたい。

時間が無い一方で、私の能力にも限界が在るので、更新がテキパキと進むとは限らない。ご寛恕願いたい。とりあえず2024年2月4日に一通りの更新は終了とする。以後は大きめの変更や重要度の高い変更の場合には、更新の通知をする予定である。